From:リゾナイズ(@reasofit)
今回はかっこいい50代男性になるためにどんな着こなしをすべきかのお話です。カジュアルがメインですがビジネススーツにも通じる内容にしました。
カジュアルコーディネイト5原則とは
ではまず、かっこいい50代男性になるためのカジュアルコーディネイト5原則を列挙します。
2.無地を選ぶ
3.シンプルなデザインを選ぶ
4.肌の露出面積を減らす
5.目立つブランドロゴのアイテムは避ける
以下、5原則ををひとつずつ説明していきます。
1.色を統一する
コーディネイトで最も印象を左右するのが「色」です。野暮ったくなるのは着用品の色がバラバラで統一性がないから。
これは【2.無地を選ぶ】に関わってくる話ですが、統一性が失われ野暮ったくなるのは、装いに無頓着な人のみならず、ハイブランドを好んでよく買う人にもありがちなことなのです。
ハイブランドと言っても様々ですが、毎シーズン新作を発表するデザイナーの影響が強いブランドは要注意。パリコレクションやミラノコレクションなどでショーを行うようなブランドです。
例えばグッチやクリスチャンディオール、プラダ。こういった有名ブランドは、各々テイストが違い個性が強くなりがち。もちろん、シーズンごとの全体的トレンドはあります。また、同じデザイナーが複数ブランドを手掛けていることもあります。
ただ、これだけは覚えておいてください。デザイナーの気分を反映する服や、トレンドを先導するような服はコーディネイトそのものが難しい。当然ながら色の統一も難しくなります。
とりあえず「紺色系」と「茶色系」だけあれば構いません。
紺色系と言えば「ネイビーブルー」に代表される暗めの青です。藍染で知られる「藍色」も「紺色系」の仲間と言えるでしょう。
茶系はベージュに近い色味から黒に限りなく近いトーンまで実に多彩。「紺色系」と「茶色系」だけでカッコいいコーディネイトが可能です。
私の「紺色系」と「茶色系」の服を並べてみました。ブルーやベージュに近い色も含まれています。
「アズーロ・エ・マローネ」という言葉をご存知でしょうか。これは「青(Azzurro)と茶(Marrone)」を意味するイタリア語。 この二色の掛け合わせは相性が良いことを表した言葉なのです。
2.無地を選ぶ
【1.色を統一する】と同じくらい重要なのが「無地」を選ぶこと。
例えば英字プリントのTシャツ。いくらハイブランドのTシャツであってもやめておきましょう。ルイヴィトンに代表されるようなモノグラム柄の服も避けたほうが無難。ワンポイントが入った服も全体のバランスを崩しやすいので選ばないようにしましょう。
無地と言っても糸の太さや織り方によって表情が違います。同じ綿素材であるシーアイランドコットン(海島綿)と帆布ではまるで別物。
ハリスツイード、カセンティーノ、メリノなどのウール素材も全く異なった表情があります。
3.シンプルなデザインを選ぶ
特徴のあるデザインはトータルコーディネイトが難しくなります。デザイン性の高い服は一過性の場合が多く、流行が終われば使えなくなる恐れがあります。
魅力的な着こなしができる条件とは、流行に左右されないアイテム選びができること。人は流行に影響されやすいもの。ですが流行に惑わされていてはいつまで経ってもカッコいい50代にはなれません。
シンプルなデザインを選ぶことは重要です。しかしこれが案外難しい。ついつい変わったデザインの服やトレンドアイテムを選びたくなるのが人間の性(さが)だからです。
デザイン性の高い服を手に入れたくなる気持ちをグッと抑えて、シンプルで飾り気がないものを選ぶことを心がけましょう。
襟裏や袖裏に別柄の生地を使っていたり目立つカラーステッチを施したカッターシャツは絶対選ばないでください。トータルバランスで観た場合、とてもダサくなります。
4.肌の露出面積を減らす
夏ならタンクトップや半袖よりも長袖にしましょう。リネン(麻)のシャツを選べば長袖でも暑くありません。7部袖の服もありますが、50代なら長袖をロールアップしたほうが断然カッコいいです。
また、夏と言えども冷房がある場所も多いので、薄めのカーディガンを羽織るのも良いでしょう。それ以外の季節においての注意点はVネックやUネックよりクルーネックがオススメ。胸元を見せないほうが無難です。冬ならタートルネックかクルーネックにマフラーのような巻物をプラスしましょう。
カラーレンズのメガネ、サングラス、マフラー、帽子などの「隠しアイテム」は肌の露出を効果的に減らしてくれます。これらのアイテムは中高年だからしっくりくるものばかり。寧ろ若者には使いこなすことが難しいアイテムです。積極的に取り入れてください。
5.目立つブランドロゴのアイテムは避ける
ルイ・ヴィトンのモノグラムバッグ、エルメスのHバックルのベルト(コンスタンス)などの「それ」とわかるアイテムは極力避けましょう。
確かにエルメスのコンスタンスベルトは上品です。ベルト本体からバックルを簡単に外せるので実用面でも優れています。ですが、やはりあのロゴはコーディネイト全体のバランスを崩しかねません。
若い女性も含めて、ルイ・ヴィトンのモノグラムバッグをコーディネイトにうまく組み込んでいる人は殆どいません。ブランドアイコンが明確にわかるトップスやマフラーも注意を要します。
素材と作りが良質ならブランドロゴの類が一切ないようなアイテムの方が良い印象を与えます。例えばブライドルレザーやコードバンを用いたシンプルなベルト、ブランドを示すパーツが見当たらないシュランケンカーフのバッグなど。ブランドに惑わされない優れた選択眼があると思われるのは50代男性にとって重要なポイントです。
Q&A
Q:ビジネススーツの場合は?
A:仕事でスーツとカッターシャツを着る場合について。シャツを同色にできません。ですが特に問題ないでしょう。
ネイビー系のスーツならライトブルーのシャツが映えます。ネクタイはスーツと同系色かブラウンを合わせると相性が良いです。
グレー系ならシンプルに白のシャツが良いでしょう。
【3.シンプルなデザインを選ぶ】の項目でも述べましたがここでも触れておきます。
襟裏や袖裏に別柄の生地を使っていたり目立つカラーステッチを施したカッターシャツは絶対選ばないでください。トータルバランスで観た場合、とてもダサくなります。
Q:アクセサリーは?
A:素材や大きさに関わらずネックレスは避けましょう。ブレスレットや指輪もしないほうが無難です。もちろん結婚指輪は例外。
50代の男性にとってコーディネイトが非常に難しいのがゴツゴツのシルバーアイテム。代表格であるクロムハーツは素晴らしいシルバーアクセサリーですが避けたほうが良いです。
Q:時計は?
A:シンプルでゴツくないものならOK。ただ、時計の場合は男性に許される数少ないアクセサリーなので、少し遊びを入れるのも悪くありません。
注意したいのは「キラキラ」「ギラギラ」したもの。宝石やラインストーンを多用した時計はゴージャスというよりも下品な成金というイメージをもたれやすいので避けましょう。
価格帯はバラバラですが下記のブランドがオススメ。
グランドセイコー ヘリテージコレクション
NOMOS オリオン
スカーゲン SIGNATUR
ユンハンス マックス・ビル
オリエント Classic
シチズン ザ・シチズン
グラスヒュッテ・オリジナル セネタ・エクセレンス・パノラマデイト 1-36-03-03-02-71
A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1
パテック フィリップ カラトラバ
イメージ画像
イメージ画像を載せておきます。右側の人のほうが断然カッコいいと思いませんか?50代男性はこの右側の人を目指しましょう。
末廣徳司さんという人の着こなしも参考になります。下の画像のコーディネイトはまさに「アズーロ・エ・マローネ」ですね。
まとめ
改めて5原則を列挙しておきます。共にカッコいいオヤジを目指して頑張りましょう。
2.無地を選ぶ
3.シンプルなデザインを選ぶ
4.肌の露出面積を減らす
5.目立つブランドロゴのアイテムは避ける