From:リゾナイズ(@reasofit)
1.スペース
1-1.横のスペース(床面積)
このブログを訪れたということは少ないスペースでホームジムを作りたいと考える人だと思います。スペースの確保は大きな課題。何故ならこのようにイメージしているからです。
パワーラック設置=200cm以上のバーベルシャフトの使用
問題はパワーラックを置けるか否かよりも、長いバーベルが使えるか否かのほうにあると思います。
パワーラックを視野に入れている人は、できればオリンピックシャフトを使いたいのではないでしょうか。
オリンピックシャフトって何?
- ウエイトプレートを通す部分の直径が約50mmのシャフト
- レギュラーシャフト(約28mm)に比べ総じて耐荷重が高い
- スタンダートシャフト(約25mm)もあるが日本では一般的ではない
- 約30mmのタイプもあるがこちらも日本では一般的ではない
- それぞれのシャフトには専用のウエイトプレートが必要
オリンピックシャフトと言えば220cmが標準です。ですが、省スペースで220cmは相当厳しいと思います。ウエイトプレートの付け外しにかなり苦労するのは明白。
間取りの実寸を例に説明します。
1畳~8畳の寸法
この中で一番狭い団地間の4.5畳の一辺は2.55m(255cm)なので、220cmのバーベルシャフトが使えそうですが、ウエイトプレートの付け外しのことを考えると実際はかなり窮屈です。
では、短いシャフトにすれば良いという考えもありますが、パワーラックとの相性を必ずチェックしなければいけません。
パワーラックの幅は主にオリンピックシャフトのスリーブ間距離(握る部分の幅、グリップ部とも言います)である131cmに合うように作られています。当然、パワーラックの幅は131cmより狭いですが、本格的なもので110cmということはないでしょう。
短いシャフトはスリーブ間距離を狭くしている場合が多く、パワーラックの幅と合わない恐れがあるのでパワーラックとシャフトの寸法をよく測ってください。せめてスリーブ間距離122cmは欲しいところです。
スリーブ間距離(握る部分の幅)が131cm未満のバーベルシャフトはパワーラックの幅に合わず使えない恐れがある
解決策としては下記がありますが、いずれも中途半端な選択になりかねません。
解決策(妥協案)
- 狭い幅のパワーラックを選ぶ
- ラックの幅が変えられるタイプ(主にハーフラック)を選ぶ
- パワーラックの幅でも使えるショートタイプのバーベルシャフトを選ぶ
①狭い幅のパワーラックを選ぶ
②ラックの幅が変えられるタイプ(主にハーフラック)を選ぶ
これらのタイプは耐荷重や安定度に不安があります。幅を狭くするほど安定度は下がりますし、いきなり片方に高重量のバーベルプレートを付けると、付けていない反対側が跳ね上がり事故に至る場合もあります。
因みに私が使っているハーフラックは左右独立タイプ。大型のセーフティーラックのような見た目です。幅を自由に変えられるメリットはありますが、安定性は本格的なパワーラックには敵いません。
③パワーラックの幅でも使えるショートタイプのバーベルシャフトを選ぶ
最近ではオリンピックタイプでも180cm~120cmとかなりバリエーションが増えました。しかもパワーラックで使えそうな内側寸法です。
しかし、これにも2点デメリットがあります。それはプレートを取り付ける範囲が少ないことと耐荷重に不安があることです。
パワーラックを設置する際に必要な横スペース
- 団地間の4.5畳2.55m(255cm)×2でも不可能ではない
- ただし2.2m(220cm)オリンピックシャフトは諦めるべし
1-2.縦のスペース(天井高)
スペースというのは横(床面積)だけではありません。縦(上下・天井高)も考慮しなけれならないのです。
ここでまたパワーラックの話になりますが、仮にパワーラックの縦寸法が設置予定場所の天井高ギリギリだったとします。しかし、天井高より短ければOKというわけではありません。何故なら、床にマットや構造用合板を敷いた分だけ実際の天井高が低くなるからです。
元の床材の損傷防止や振動騒音を極力抑えたい人なら、構造用合板を敷いた上にジョイントマットやゴムマットを敷くと思います。それらの厚みをパワーラックの縦寸法に足したのが実際の高さになります。また、照明器具の位置や大きさも考慮に入れなければなりません。
パワーラック設を置したい場合に私が考える縦のスペースは下記の通り。
パワーラックを設置する際に必要な縦スペース
- パワーラック縦寸法+5cmが天井高に収まること
- できればパワーラックを設置したときに天井とのスペースが10cm欲しい