From:リゾナイズ(@reasofit)
2.床の耐荷重
ホームジムを作る際、スペースに次いで懸念されるのが床の耐荷重でしょう。特に木造住宅なら床が抜けてしまうのではないかと心配になる人も多いと思います。
床抜けの懸念に関しては様々な意見があります。全く心配ないという人や床下の補強からすべきという人まで様々。
一番頑丈であろう鉄筋コンクリートでも直接フローリングを貼る直床タイプではなく、上げ底状態にしている二重床タイプの場合は注意が必要です。
二重床タイプは鉄筋コンクリートとダイレクトに繋がっているのではなく空間があるため耐荷重が低くなるからです。
ホームジムを作ったあるパワーリフターの方は、デッドリフトをしなかったと言います。クッション材+コンパネ+ラバーマットというホームジムでは出来る限りの安全策を講じていたにも関わらずです。
その場所が二重床タイプだったことや扱う重量が高いこと、それに「ドカン」と床に落とすパワーリフティング的な動作は床への負担が大きいからでしょう。ホームジムではかなりの高重量トレーニングを気兼ねなく行うのはやはり難しいということを表しています。
つまり問題は「扱う重量」と「トレーニング動作」にあると言えます。私なりの基準を述べますと次の通り。
ホームジムとして使える床の基準
- 180kg以上のデッドリフトをする場合は鉄筋コンクリート直床以外は極力避けるべき
- 鉄筋コンクリート直床でもマット類は必要
- 木造で180kgまでの重量を扱うならコンパネや構造用合板+20mm厚以上のラバーマットで対処する
- 構造用合板+10mm厚以上のEVAジョイントマット+5mm厚のラバーマットでも可
- 予算が少ないならダンベルミットを利用する
- 木造でも床束(ゆかづか)で補強すれば200kgでもOK
私は築数十年の木造住宅をリノベーションした借家に住んでいて、ホームジムは二階にあります。古い住居な上に床に少し傾斜があったり条件としてはあまり良くありません。
ですが、他のトレーニーに比べ扱う重量があまり高くないのと、できるだけ「ドン」とウエイトを降ろさないことを心掛けてトレーニングをしています。それでも何とか十代や二十代の頃よりも自慢できる身体になれました。